2010年3月7日日曜日

驚きももの記 展覧会タイトル

”花は、いけたら、人になる” (”蒼風花伝書” より)

 いい言葉でしょう?
初代 勅使河原 蒼風家元の言葉です。蒼風花伝書は いけばなの真髄を 短い言葉で書きしるしています。

展覧会の副題をこの言葉にしたのは わけがあります。
社中 つまり先生を筆頭のグループは なんとなく作品も人も似てきます。
私自身は 極力自分の好みを押し付けず その人の個性を出すことをもっとも大事と思っています。
けれども 似てくるのはある程度は仕方ありません。その先生の作品がいいと思わなければ 生徒はついてはきません。
しかし 今回の展覧会はメンバーを見ると、よくこんなにちがった人たちがあつまったなというのが感想です。
年令は4才から70才台まで。
男性が10人も入っています。ジュニアクラスの男の子 2人をふくめてですが。。。。仕事はばらばら。彼ら 彼女らたちは 主張が強い人が多い。その中に一見控えめな人たちが混じっているのだけれど よくその人たちの生ける花を見ていると 実に多様な個性が潜んでいる。それは自分でも気がついていないかも。入門してからまだ数ヶ月しかたってない人もいます。
私なんてーーというリアクションの人もありました。でもいいんです。その人の今しかいけられない花を生ければいいのです。

準備も佳境に入りました。どんな花が生けられるのか 大変だけれど楽しみです。

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