2011年8月21日日曜日

秋の花をいける会 日にち一部変更について

先日お知らせいたしました 秋の花をいける会 ですが 日曜日が皆様よろしいようで 28日のみとさせていただきます。
そのかわり28日は あと時間をながく7時まで取ります。
よろしければどうぞ。

8月28日〔日曜〕 秋の花をいける会 目黒教室 4時くらいから

〔費用など前のブログ参考になさってください)
 


2011年8月17日水曜日

秋の花をいける会 お知らせ

すすき われもこう りんどう などなど 秋の花をいける会をします。
どなたでもどうぞご参加ください。いけばなを知らなくても大丈夫です。

 8月27日 土曜日11時より 2時間ほど

 8月28日 日曜日4時より  2時間ほど

 

場所 目黒教室 (JR 南北線 目黒駅より 徒歩1分) 
費用 花材費こみ 4700円
   (花材はお持ち帰りできます)

はさみ 剣山 花器は 教室でお貸しいたします。

9月に入ってからと思ったのですが 天候の影響でお花の状態が違います。急遽この日にちとなりました。

通常のクラスではなく 一回きりといたします。

お申し込みは 8月24日まで class@kokaote.com
花のオーダーの都合で キャンセルは8月25日以降はなるべくご遠慮ください。
お申し込みの方へは 場所など詳しい事をメールでお伝えいたします。

花とふれあい 秋へのエネルギーを回復いたしましょう。

福島光加

  

2011年8月14日日曜日

驚きももの記 

ね、いいところでしょう?
たまたま 隣の部屋にいたアメリカ人のご夫婦が (どうしてここを知ったの?)と話しかけてきました。

今から何年前になるでしょうか。イタリア語を一生懸命習っていた時代がありました。
そのときのイタリア人の先生が 学生のころ アルバイトをしていたというのが このペンショーネでした。
ある年その先生が帰省するときに 私とタイミングがあい ここにつれてきてもらったのです。
もっともそのときは春の浅いときで お客さんもいなくて 今は引退した先代のご主人が もう一部屋作ろうと 自らスコップをもって 土を外に出しているところに 久しぶりです! やあやあーーという次第。
今はお嬢さんのBeatriceが ご主人と昔からのスタッフとここを切り盛りしています。

私の隠れ家といったらまずここでしょうね。
イタリア人の先生が連れて行ってくれたときまず驚いたのは そのシンプルさでした。
もともと修道院だったのを 何代か前が買取りこの形にしたのですから無理はないですが ペンショーネ発足同時の事情をきかされていた彼は そのころ各部屋には鍵もなかったそうだといってました。

今でこそ鍵はかかりますが ないものをあげれば テレビ エアコン 冷蔵庫 新聞 アメニテイグッズ
などなど。廊下にところどころパソコンが置いてあり自由に使えるのが 前にいった時と変わった事。

働いている人たちも親から子へ という人も多いとか。
私のことも覚えていてくれてみんな驚きの表情をうかべ (まあしばらく) (元気だった!) と レセプションでBeatrice の横に座っている アナリサも ステファノも 庭師のおじさん いつも食事の合図の鐘をならすおじいさんも歓迎してくれる。前に会ったこの家のラブラドール(すっかりおばあさん)までも ゆるく尻尾を振ってくれる。
こんなところめったにありません。

それにしてもBeatrice も ご主人もよく働く事。
ご主人は トラクターのような音がすると思って窓からのぞいたら、オリーブ畑の道の草を刈っている。昼間かんかん照りのとき 壁修理のペンキを調合している。かとおもえば夜は ダイニングで 
(ワインにします?それとも何か他のものにします?)
ときいてまわっている。

友人たちはすっかりここが気に入った様子。通じようと通じまいとともかく イタリア語が出てくる私。
何十年ぶりにすらりと出てくる 単語にわれながら驚く。
美術館の観光だったらここは向かないでしょう。買い物も周囲にコンビにのようなお店も もちろんひとつもありません。
でもいってみたい! だめ!内緒。だから隠れ家。

ここは市の中心から少し歩き停留所にたどりつき 暴走バス(ここに住んでいる友人の表現)で九十九折の狭い道を15分。
そこから徒歩15分のところ。夜は真っ暗で帰ってくるときは 懐中電灯が必要。
覚悟がいります。
新聞もテレビ パソコンさえも毎日は触らなかったからでしょうか。
それとも イタリアの底力を垣間見たせいでしょうか。
さあ 東京に帰ったら たとえ暑くても一生懸命仕事をするぞ!!!秋に向かってがんばるぞ、という気が心の底にもくもくと 沸いてきました。

帰ってみればーーーう。でも暑い!!!!




 

2011年8月12日金曜日

驚きももの記 私のいた場所


驚きももの記

何の変哲もない 木が二本。

私には 大いに意味のある木なのです。
3月11日の震災に 私のところには外国からいち早く 何通ものお見舞いのメールが来ました。中には、ともかくすぐ逃げてきなさい! 泊るところはあるからーーと。そのメールが一番早かったうちの一箇所がここです。
どうしてもお礼を言って 今の日本の現状を説明したかった というのがひとつ。
それと 何年か前に植えた桜が数年前の大熱波で 3本がかれてしまったという事を聞いていたので どうしてもでかけてみたくなりました。
年を重ねるにつれ 私だっていつどうなるかもわかりません。今がチャンスだ!

全滅だと思った桜が 4本のうち一本がこの大きさに成長していたのでした。植えたのは私は7年前と思っていたのですが 実は10年前だった。ここの一家と庭師の方が 広い庭のなか 忘れずにこの木にも水をあげててくれていたのです。いわれるまでわからなかった思っていたよりはるかに大きな木を見上げました。

(今年も何輪か小さい白い花が咲いたわ。小さいけれど実もつけていた)

確か私は ここに小さな桜並木がつくれたらいい 数メートルでも! といっていたのをおもいだしました。Beatrice に(本当は桜がいいのだけど では何だったら確実かしら?)と聞いてみました。
(糸杉か オリーブなら大丈夫でしょう。)
それで 御願いしたのが このオリーブです。オイルにするのと実を食べるのとどちらがいい?と聞かれ では 実をたのしむのに というのをきいて Beatriceのご主人が買ってきてくださいました。
ーーいかほどでした?と財布を開けようとする私にBeatrice は 10年前のお金がまだのこっているから とどうしてもいってくれませんでした。

庭師のジョセッペが 暑い中 穴を掘ってくれました。

(隣に杭があるけれど 小さいうちはこれにしばってもいいね。大きくなるまで)

またここにこなくては、すでに何個かついているオリーブの実を見ながら思いました。
桜とオリーブと そして 私。何年先か わかりませんが ともに成長して 何らかの実をむすび この木の前に立ちたいなと思ったのでした。




 

驚きももの記  わけあって