2011年6月3日金曜日

驚きももの記 日本語とは

早朝この辺を歩くときの楽しみは 公園です。 特に週末の六時ごろ犬が集まっている場所があります。
先日も 大好きな大型犬を連れている人を見かけました。広い芝生の上をリードをつけて駆け回っている小型犬を悠然と見ながら 尻尾をゆるーく振っているのです。

ン!可愛い!!!
人生 大型犬をかうことは ないだろうと思っています。だから吸い寄せられるようにこの犬のもとへ。
ゴールデン レトリバーは やはり散歩らしい女の人が 頭や背中をなでるのも受け入れて 気持よさそうに微風に 金髪(?)をなびかせている。
思わず私も一緒になでる。
ウーン! いい子だ いい子だ!
気がつけば もう一人の人は いってしまって 撫で回しているのは私だけ。
リードのもとの飼い主の方をふと見ると ベンチに腰をかけた男性。
触っていいですか?と聞くべきなのに 何もいわずにゴールデンをなででしまった私はちょっと気まずい思いになり すっくと立ち上がり 言葉をさがしました。
(お名前は?)
(---)
一秒の5分の一の間があったでしょうか。
(あ ピカソです)
(ピカソ!!アーチストなのね。君は!)また首の周りをなでまわしました。
(まだ3歳です)

やがてまた走り出した私はふと思いました。
あの五分の一秒は?
質問した後 もし (加藤です)とか (鈴木です)
と答えられたら 今度はその何倍かの私の沈黙があったはず。

名前に(お)をつけた私が悪かった。
ピカソは犬なのだ。(お名前は)でなくて(名前は?)ときくべきなのだ。
いつだったか 店員に(お名前様は?)と聞かれひっくり返りそうだった私。
人のことはいってられないーーーと反省したのでした。

ピカソ また会いましょうね。