2008年6月9日月曜日

驚きももの記 カナダ

カナダには特別な思いを持っています。
私の通った小学校から高校までの学校は カナダ人の宣教師によって設立され 小学校からカナダ人の先生が英語を教えていました。このことは又 後の機会に書くことにしましょう。

今日は今回行ったカナダで ぜひとも会いたかった人の話です。

この5月 思いがけず 講習会をするため行くことになったオタワには モントリオール トロント ファリファックス など カナダ各地から 100人を超える人が 集まってくれました。2年前カナダにうかがったとき 3都市に行き そのときお世話になった方たちに会うのも今回の楽しみでした。
(しばらく先生!)の声の中 私はXさん を見つけ思わず抱き合いました。Xさん お元気でしたか!

2年前 彼女の家で デモンストレーション用に 4メートルの柳を切らせていただいたのです。
家は 二階建てで 庭には すずらんや スミレなどが ひっそりと咲いていました。通された2階のリビングで 時計が時を刻むのがわかる静けさの中 写真がたくさん飾ってあるのを見ていると 日系のXさんは一匹の猫と住んいること ご主人は昨年なくなったということを 手伝いに来てくださった支部のメンバーの会話から それとなく知りました。
見上げると二階に届く大きな木  (この柳 本当にきっていいのですか? どのくらい?)
という問いにXさんは (どうぞ 一本倒してもいいですよ。秋は葉が散るし 窓はふさぐし きってくださったら いっそせいせいしますよ〉 
一部を残し アシスタントで東京から同行していたIさんが 手際よく切り倒し 紐で縛ると Xさんは (いいねえ日本の若い女の人も 元気だねえ)と にこにこと見ていました。
Xさんは 次の日〈差し入れ!〉といって おにぎりをたくさん作って 持ってきてくれました。そのおいしいことといったら!ぎゅっと握られているけれど 硬すぎず 塩加減もちょうどよく  お漬物と日本茶と一緒にありがたく みんなでいただいたのです。

一連の行事が終わり 次の街に移動するとき 空港で送りに来てくださった方たちに (ありがとうございました。 おせわになりました。!又会いましょう)と 挨拶を一人ひとりと交わす中 Xさんはこういったのです。
(先生 私はクリスマスカードも 年賀状も出しません。でもご活躍を祈ってます。)
そして彼女は(生きてりゃどこかで合えるでしょう)と付け加えました。


一期一会ー  彼女は この言葉を外国で実践しているのではないだろうか ふと私は思ったのです。

それから2年たちました。 (Xさん あの時のおにぎりおいしかったわ!) 白に赤と薄い黄色の大胆な柄のブラウスを着たXさんは (そう? ここじゃ作ってあげられないから 残念〉と 笑いました。(柳を切ってしまってごめんなさいね。)
(大丈夫 新芽ものびているから)
彼女たちのグループは 5時間の道のりを 何人かで運転を代わりつつきたというわけで 夏休みが始まって生徒のいないオタワ大学の寮に泊まっていたのです。
講習会でみた Xさんのいけた花も なんだか前より元気が加わった印象を持ちました。

すべての日程が終わり 東京に帰ることになりました。
(Xさん!元気でね、また会うのを楽しみにしているわ。)
(さあ 次はどうだか。大丈夫かな。。)

(Xさん 元気なら 又どこかで合えるじゃないですか!)こんどは私が言う番でした。

こんな人と会えるから 旅はいいなと思うのです。たとえ 空港で荷物が出てこなくても。










  

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんばんは。
毎回楽しみに読ませていただいております。今回はまた特に素晴らしく、コメントしたくなりました。こんな素敵な出会いがあるのも、先生のお人柄が素晴らしいからだと思います!
〜私、本部教室(英語でいけばな、等)で先生に教えていただいております。〜