2008年7月19日土曜日

驚きももの記  ヨーロッパ 仕事がはじまる

カナダから帰って 一ヶ月もしないで行ったヨーロッパーージュネーブ、パリ、フランクフルト そしてロンドン。

それぞれの土地で いけばなの教科書の説明と 私のデモンストレーション、その次は参加者がいけて 私が講評をするーといった形式がとられたのでした。
 一ヶ月前は 朝 ホテルの窓から 明けゆくレマン湖の対岸に かすかにピンク色に染まるモンブランを毎朝見ていました。 時差から来る早起きのため そして眠れなかったためなのですが それにしてもあの夜明けのピンクのモンブランを見ていると 何か幸せな そして得をした気持ちになった、と 東京の暑さのなかでカレンダーの日付がどんどん進んでいくのを見ながら 思い出します。

 そのモンブランが お昼には薄くかすんで見える会場は ジュネーブの市街を少し離れた 集会場。周りは 邸宅もありますが 白ワインを生産するブドウ畑もある そして少し行くと 有名なチョコレートのお店もあるといったところ。ここにジュネーブのほかに チューリッヒ バーゼル ベルン といった スイスはもとより  アルゼンチン ヨルダン チリなど 海外からも参加者をむかえ セミナーが 行われたのです。 熱心な参加者の方たちは 遠くからおいでのかたたちは おのおのホテルに分散して宿泊 あるいは友人の家に泊まりながら このセミナーに参加しました。

スイスの支部に派遣されるのは これで何度目でしょうか。
いつも感心するのは 海外の人たちのいけばなに対する 熱意です。 そして 日本のいけばなを習っているという誇りです。
早めに会場に到着すると もう参加者が 集まりはじめていました。
はさみや花器を入れた箱やバッグを 車のなかからひき出す人たち 花材を大事そうに運び込む人。その車を見ている私に(いけばなをする人の 車はこうなのよ。いつも汚くてね。)と笑うメンバーたち。その傍らを 水切りをされた花材のバケツから 研究会に使用する オーダーした花たちを最終点検する役員たち。
参加者の名簿のチェックは こちらですよ!と デスクのところで呼んでいる係りのメンバー。
懐かしい人たちの次々の到着に まあ!と声を上げて 思わず hugg and kiss .えーと スイスの挨拶のキスは 頬に 右 左 右と 三回だったかしら と 前に来たときの 記憶をたどりはじめれば それが 私の中での 仕事への起動がはじまるとき。 責任もひしひしと感じ 何かをつかんだ、きてよかったという気持ちで またそれぞれの教室に帰ってほしいと願う気持ちは 増すばかりなのです。
 昨日 リハーサルをした花材は うまく水が上がっているかしら。
(先生 のど渇きませんか?ここにおいときますね。)とペットボトルをテーブルに置いてくださる役員の方。日本から持ってきた はさみ ワイヤー ペンチーーをだし さあ はじまりです。




 






 

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