家元と 関係スタッフとの会議があったのは 春のきざしを 感じ始めた頃だったでしょうか。
その日までに 絵コンテを仕上げなければなりませんでした。映画の黒澤明監督の絵コンテは有名ですが 各シーン 簡単な絵を書き 全体のイメージを明らかにしていくものです。
(先生!ひょっとしたら 家元のアイデアと一部だけですがかぶっているかも)
と 事業課のMさん, (え!ほんとう!?)といったのが会議の当日でした。
(早くいってよ!!!!)と心の中では思ったのですが 彼女にしてみてもふたを開けてみないと はっきりいえない ということがあったかもしれません。会議では確かにほんの一部ですが 方向性が少しかぶるところもありました。そして さすが家元の案は きっちりと抑え ダイナミックで明確でした。 できる できない とか フワッとしか考えていなかった私は 詰めの甘さを反省しました。
(わかりました。ここの部分は何案か代わりをだして 次回ご相談させてください。)
会議でさらりといった背景には 2つの理由がありました。ひとつはまじめな理由で。もうひとつは そうでもない理由で。
後の理由というのは 実は絵コンテ のようなものを描くのは大好きなのです。書いていると時間を忘れます。いくつもいくつも 同じものが次のシーンにとう変化していくと描くのは 苦になりません。
(でも展覧会開催の2ヶ月前までに 作品のデッサン提出 というの苦手ですよ。生の花の場合)
私が何をしているのか明確に分からない友人知人に これではいけないと いけばなのデモを見せようと 四季の花材を使った ごくごくプライベートなデモシリーズをはじめて 3回になります。大掛かりではないというものの 絵コンテを毎回描いていました。舞台で誰がどこに立ち できた花はここにおき 次は これが移動してーーーなど想像してかいていく、これが結構楽しいのです。
振り返ってみれば 子供の頃 退屈な授業は 先ずは先生の似顔絵 次に鉛筆でなんだか分からない形のいたずら書きーーをよくやりました。それが自分で気に入ると 次々発展し描いていきました、もっとさかのぼって 幼稚園の頃は へんな線の絵を描き 人をつかまえて画用紙の外にある(当然自分しかみえない)というものまで説明して (これはピカソ)といっていたそうです。
絵コンテ好きは どうもこの頃に根があるように思います。
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