2008年8月18日月曜日

驚きももの記 久しぶりのーー

先週のある一日 何も予定の入ってない日ーなんと久しぶりでしょうか。
世のなかはお盆休み。関係あるような ないような。
それで ミッドタウンの サントリー美術館をのぞきに行くことに。そこは 小袖の展覧会。小袖という 形がきまっている 空間がきまっている中にちりばめられた かたちと色 その配置 。 季節と材質が加わり 一点一点 それぞれの世界がくりひろげられていました。  どんなひとがどんな思いでまとったのだろうかと想像は果てしなく広がっていきます。 。現代でも はっとするような大胆な柄。デリケートな色使い 細かい刺繍。願いや思いを 限られた空間の中に あらわしてとじこめていく。 江戸のオートクチュールと副題がついたこの展覧会を 時間に追われず 誰にも邪魔されず堪能しました。

わたしの仕事も 植物の限られた時間の中で 取り合わせ 配置 線の勢いなどで表現していくわけです。その結果として 人に何かを感じてもらえる作品ができたら それは制作した人の大いなる幸せというべきでしょう。そんな作品をめざして また植物を見直していこう!と なんだか喝を入れられたような。 
うだるように暑い日の午後のことでした。



 
   
 

2008年8月15日金曜日

驚きももの記 スイスのバラ


オリンピックでいつも気になるのは 表彰台の勝者に渡される 花束。イケメン探しはもちろんですが 渡されるブーケに 国のセンスを見たりするのも 楽しみの一つ。 中国も 花の種類があの時と比べると 多くなった、赤いバラが 多いけど。。。。。20年近く前 日本の青年を 3000人を招待するといった 中国政府の招きで行ったことがあり その時も仲間とデモンストレーションをしました。たしか花屋さんがなく 植木や鉢物を売っているところで 花材を調達した覚えがあります。
これは今回スイスで いただいたプレゼントについていたバラ。
 水を入れる小さなホルダーを使って 贈り物にかけられたリボンの中央にこのバラがつけられていました。
レマン湖のほとりにすむ マダムC の庭に咲いたダマスカスという種類のバラです。どこか凛とした けれど かすかな甘い香りがうれしくて ホテルの部屋でずっと飾っておきました。
マダムCは スイスの支部長も何度か経験している熱心なメンバーで 古くからの知り合い。
大きな花束をいただくのももちろんうれしいけれど 大げさでないこの心遣い。 この日のバラはわたしの心にずっと咲いていてくれることでしょう。

2008年8月12日火曜日

驚きももの記

お待たせしました。これです!高さが写真ではわかりませんが 普通の高さといっていいのでしょうか。 赤の入り方といい 真っ白の鼻緒と黒の地の関係 いいでしょう?!
受け取りに行った日は 34度近くの昼下がり  買い物の帰りに そういえば もうできてきてるのではとお店によりました。楽しみだったので ちょっとどきどきしました。
鼻緒の調整しましょうか?といわれ あ 玄関に置くだけなので とそのままにしてもらうことにしました。
ご主人が 箱に入れながら [こんな下駄が 玄関先にあったら 奥から どんな お姐さんが出てくるかと思っちゃいますよ)と ふと言いました。
私はお使いの帰り  もともと日焼け止めと 口紅のほかは たいしてぬっていないメークが 汗でどろどろ。スーパーの袋を下げ T.シャツジーンズ 思わず心の中で 

[悪うござんしたね。わたしで)
 と つぶやいてしまいました。ご主人はそんなつもりで言ったのではないのは よーくわかっているのですが。。。。。。



驚きももの記 丹頂のその後

この間 ここでおはなしした 芸者さんのはく 丹頂という名のついた 下駄ができてきました。
公開いたしますね。カメラから ブログに入れる入れ方を思い出したら。 すみません。忘れています。
どうなったか お楽しみに。

予告編のみで失礼いたします。 光加


2008年8月4日月曜日

驚きももの記

いけばなをなさるのなら 着物が多いのでしょうね。。とおっしゃるかたが たまにあります。
実は仕事のときは 着ることはほとんどといっていいほど ありません。何かで リクエストがあれば きることもありますが それもここ何年かで 一回くらいです。

 きもの自体は私は大好きです。実は私がこんなに和服が好きになるとは 思っても見ませんでした。理由のひとつは 着ると背筋がぴんとするからです。重心がぐっと下に定まる感じにもなり 肩の力もいい具合にぬけ ある意味体が自由になる気がするのは なぜなのでしょう。

夏。 透けたきものの多い季節。私の持っている夏のきものは 多くありませんが 一枚を除き みんないただいたものか 伝わってきたもの。絽 紗 夏大島  私はもう着ないから さし上げるわ、といただいた 今は遠くに行ってしまわれた人たち。 絽の帯は 母のもの 夏大島は祖母のものか 滑りがよく ちりよけにしてしまった紬は 父のものかしら。袖を通すたび 私が着る!という 気合を自分の中に起こさせるのが 夏のきもの。

それにしてもこの暑さ! さすが汗だくでは気合の何のいってられない!! この夏も このきものたちは 登場することなく 来年に送られるのかしら。
本当に 地球温暖化 どうにかならないのか。いや、なんとかしなくては と 実感しているところです。



  

2008年8月3日日曜日

驚きももの記  夏のカーテン

カーテンを クリーニングに出す間 思い立って 今年は窓にすだれをつってみました。
新宿の高層ビル街が すだれ越しに見ると又新鮮に目に映り ちょっとした発見!

ちなみに反対側の壁は しょうじで隠されています。前のマンションから引っ越すときに 捨てるのが もったいなくてもってきました。張ってあるのは和紙ではありません。一見 京都の夏によく見る (よし障子)のようですが実は (さん)のあいだにそんなようにみえるパネルを今回張ってもらったもの。
ここに移った時 壁に張り出した間接照明のボックスの下側に レールをつけ そこから下げてもらいました。
障子を移動すると 奥の壁に取り付けた鏡が現れるというわけです。
しょうじの上は 間接照明のはずが ここにも展覧会に制作した 和紙の明かりのオブジェを解体して その紙を再利用、わが部屋は 今でいう (エコ)な空間になっています。 ちなみに元の明かりがどうだったかは ホームページのギャラリーをご覧ください。http://www.kokanote.com/

すだれの横の線 そして 障子の(よし?)の横線が ほとんど同じの材質にみえ 統一感もでで 一時ですが 目にも日本の涼しげな夏を感じさせます。自画自賛ですね。

もともと空間デザインは興味があります。建築方面に進もうかな と 思ったことも昔ありました。
でも女性が 建築などというのは考えられない時代でした。考えてみれば いけばなも空間構成ですから 無縁とはいえません。
自分のデザインした空間のせいか ここではよく眠れます。文字通り 私にとっては 穴倉なのです。


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