いただいて 困った外国のお土産のはなし。
チェックアウトのため スーツケースを部屋から出そうとしていたときに届いた 80センチほどの高さの花瓶に入れられた 50本くらいある赤いバラ。いまから?間違いでしょう!とカードを見ると送り主は これから空港に送ってくれる方。ああ 私の到着日と出発日を オーダーを受けたホテルの花屋がとり違えて 今日配達ってわけかーーーと私は思ったのですがーー
[ノー これはあなたのため!]と迎えに来た本人にいわれ 2度びっくり。この花器をお土産に日本に持って帰るようにーといわれたってーーー 80センチの花器をいまからどうやって!?!?!?
何回かのやり取りの後 またこの地に次に花をいけにきた先生に使ってほしい。こんな大きなすばらしい花器はなかなかない 預かっていてほしい とお断りをして 逃げるように空港のターミナルに消えた私と助手。なんだかもうひとつ理解できなかった思い出です。
花を生けた後 みんなの前で記念品と渡された大きくて ずしり重い包み。あけてみれば 木彫りの女神。これには困りました。そこが最終の仕事のところではなく もう一ヵ国行くことになっていました。これも高さ50センチはありました。やせているけれど黒い肌のつやがいい女神は薄い衣をまとっておいでで 今なら 誰かに日本に送るように頼むのですが それもこのときは思いつかず。それで 空港で レストランの人に事情を言ってさし上げました。でもこんな言葉をひそかに女神に言いました。[ここは暖かくて 心地いいけれど 日本は今冬なのです。このようなお姿でお連れしても 果たして 気に入っていただけるか。やはり生まれ育った土地のほうがよろしいかと思います。)
前家元にと現地のかたからことづかったのは なんと木彫りの杖、これまた見かけより重いのです。自分ならナンとでもできますが 先生へといわれると持って帰らなければなりません。当時家元は研究会で 参加者がいけた作品を講評する時 確かに指揮棒のようなものもって[ここの空間が弱い]などといって その棒で指摘をしておいででした。それをたまたまごらんになったのでしょうね。[時には変わった指揮棒で]ということらしいのでしたが スーツケースには入らず 手持ち。 税関では中に何か隠してないかと疑われ 日本入国のときは怪しまれました。挙句、家元に 報告にいったときにお渡しすると
(あははは!)と大笑いをされ 秘書の方に(はい。これ)と渡しーーそのあとはどうなったのやら。
今に至るまで ワーストスリーのお土産です。
杖は別として さしあげる先のことを思うより 自分のことを主張しているような気がします。
私も気をつけなくては。
。
0 件のコメント:
コメントを投稿