2008年6月16日月曜日

驚きももの記 カナダ マダム

おばさん、ではない。 お母さん、といった感じはしない。ましておばあさんという言葉はどこを捜してもでてきません。年齢不詳。
くしゃくしゃとした金髪の中に ここにあり、という縁取りをした大きな眼,それに比べると控えめなルージュの色。
今回 私の行う講習会の出席、 でる でない でる でない でる。
研究会は ウイ ノン ウイ ノン で 最後にウイと。
フランス系カナダ人。私は前に行ったときも もちろんあっています。こっそりつけたニックネームが マダム フュメ。fumer とは 煙草をすうというフランス語の意味です。
みんなが集合しなくてはならないときに あれ?いない。
会場の中庭のイスに 一人カナダの青い空に向かって プアッと気持ちよさそうに煙を噴き上げているマダムが一名、
マダムが近寄ってくると思ったら (ちょっと ホテルでどうぞ) と手渡されたのは 鮮やかなグリーン一枚とかわいいスミレのついた 二枚のペーパーナフキンにくしゃくしゃっとつつまれたチョコレート。
しわがれ声で私に あなたの作ったという このアクセサリー面白いわね。日本であなた売っているの?とのたもうマダムは さりげなさの中に なかなかおしゃれ。
研究会で 作品を おのおのが制作しているのをを見ていると 彼女のは透明なガラスの筒の中に 細い葉の緑の線が昇るように螺線を描いている。花をどう入れようか思案をしている様子。
さて 講評が始まり だんだん彼女の番が近づくのに 自分の作品の周りに見当らない。さてはーー
支部長の頭がくるくる動き出す。 副支部長が参加者をかき分けドアーのほうへ。すると ドアーから
身をちいさくして pardon!  pardon! とマダム.そんなんしたって目立つがな。
何事もなかったように すっと私の隣に たつマダム。
(この線と 水の関係はまるで 何か立ち上るような動きを‐ー)と講評を始めたところでマダムが 私の声を聞こうとぐっと近寄る。 ウッと鼻先に煙草のにおい。
思わず Smoke gets in my eyes! といったら マイクに通って思いがけないみんなの笑いを取ってしまいました。

まったくもうーーという呟きが 彼女の周りにはいつも聞こえてきそうなのに なぜか気がつけば面倒を見られてしまう得な性格。
でもね、マダム。 煙草少し控えてみませんか?
私のために。 そして何よりもあなたの美貌のために。




#Smoke gets in Your Eyes という歌が 昔 プラターズというグループで はやりました。本当は in YOUR eyes です。

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