お墓参りにいってきました。
今年は 特別な思いでお墓参りをなさった方もたくさんあったと思います。
お寺で 和尚様の奥様に、ご挨拶をして玄関を出ようとしたところ 一人の男性が入ってきました。
( あ このかた おなじところ。こちらお花の先生の福島さん )と奥様はそのかたに私を紹介。
おなじところーーで わかりました。我が家は納骨堂のようになっているところに収めています。そこはとても狭いころです。全部で何軒あるでしょうか。向かい合って並んでいる通路は幅はⅠメートルもないくらいです。
そこに 入る檀家さんは 奥様が選んでおいでになるらしい、ということを人づてにききました。
で その男性に私もにこやかに(ああ そうですか。 どうぞよろしくおねがいいたします)
と挨拶をしたのですが ブルージーンズに白髪 なかなかのナイスミドルでありました。
去年の秋のお彼岸 いつものように奥様にご挨拶をして 玄関先で帰ろうとすると(あ ご一緒のところの方がおいでになるので ぜひおあがりくださいーー)といわれました。
同じ納骨堂の中で ごく近い場所にもっておいでの二組のご夫婦でした。
お話をしているうち 祖母の代から少しだけ関係のあるビール会社に長い事お勤めと伺いました。
そのことをお話しすると (ご縁ですねえ)という話からもりあがり
(この5人のうち 誰が先かわかりませんが 先に行った人は 後から来る人たちを 楽しみに待っている事にしましょうね。)
(あの世で 宴会のメンバーがわかってよかったわ)
という一人の奥様の声に もう一人が
(私 主人がビール会社なのに 一滴も飲めませんので お仲間に入れていただくよういまのうち練習しときますわ)
という声にどっと笑い声が起きました。
あの世のご近所は ナイスミドルに あの楽しい二組のご夫婦ですか。、なかなかいいですねえ
うちの生徒が クラスに新しく習う奥様をつれてきたとき 〔ママとも)です。と紹介され 私の辞書にその言葉はないなあ と思いました。ママとも つまりお子さんを通じて親しくなったお友達。
でもね、墓とも〔墓友)もいいですよ。
ずっと ずっと未来永劫 ご近所ですもの。
ついお彼岸にこんな話をしてしまいました。
それどころではない あふれるほどの悲しみを抱えて お墓参りをなさった方たちのことも忘れてはなりません。
けれども すべての人に平等に訪れるこの事実を 少しでも救いをもって捕らえようとするのも また 人間です。
墓ともーーそんな言葉を考えたお彼岸の中日でした。
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